樹の丘について
利用者の方も、ご家族も、
地域の方も、そして職員も、
「心からの笑顔」
に出会うために
Smile from the bottom of your heart
at “kaigo-kinooka”
私は長年ソーシャルワーカーとして、近年はケアマネジャーとして、職場や他機関の仲間と、地域で生活する方々の医療・介護・福祉を巡る様々な課題に取り組んできました。
長年の支援活動の中で実感したことは、「溺れる方を救う」だけでは、本当の「解決」には至らず、「泳ぎ方を教える」ことこそが、大切だと感じました。
私の地域での支援は、次第に生活保護や障害年金などの「制度を紹介する支援」だけでなく、「家計簿のつけ方」や、「ごはんの炊き方」「役所との付き合い方」「人との関わり方」など、生活スキルをご本人やご家族に身につけていただくという支援に発展していきました。
現在、樹の丘で事務長の職務を担当することとなりましたが、職場の仲間と共に、より人生を楽しく、笑顔で乗り切っていただけるよう、利用者様、ご家族様、地域の方、職員が、「人生の泳ぎ方」を身につける場所になっていければと考えています。皆様の暖かいご支援、ご協力と、ご利用を心からお待ちしております。
介護老人保健施設樹の丘
事務長兼北部エリアマネージャー
疋田 勝
医療生協の介護の目標
健康をつくる。平和をつくる。いのち輝く社会をつくる。
そのために
私たち医療福祉生協は、日本医療福祉生活協同組合連合会の設立趣意書をもとに、憲法25条(生存権)や9条(平和主義)、13条(幸福追求権)が活きる社会の実現をめざします。
私たちは、医療や福祉の事業、健康づくりやまちづくりの運動を通じて、平和や社会保障の充実を求める運動や環境へのとりくみをまちぐるみで総合的に進めます。
私たちの組織の最大の特徴は、ともに組合員として生協を担う地域住民と医療や福祉を担う専門職がそれぞれ主体者として協力しあうことにあります。その優位性を事業と運動の全ての場面で活かすことを大切にします。
私たちは、ICA原則にある「コミュニティへの関与」をもとに、地域の中に協同の“わ”を広げることを重視し、国際連帯の活動にとりくみます。
2013年6月7日
日本医療福祉生活協同組合連合会
第3回通常総会にて確定
私たち医療福祉生協はこれまで「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」という健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざしてきました。
一方で人生100年時代を迎え、健康観も変化しつつあります。私たちは健康とは何かを見つめなおし、一人ひとりの生き方が大切にされ、誰もが居心地よくくらせるまちをつくります。そのようなまちづくりは、協同の力でこそ実現できることに確信をもってすすめていきます。
2030年にはほとんどの地域で人口が減り、地域差があるものの高齢化率は平均で3割を超える予想です。「いつまでも健康でくらし続けたい」「たとえ病気や障がいがあっても住み慣れたまちで過ごしたい」という願いは切実です。しかし、過疎化や高齢化によってコミュニティの機能が低下しています。また、貧困や孤立などにより健康格差が生じています。
このような情勢だからこそ、医療福祉生協が多様な要求を持つ人と地域でつくり上げてきたつながりをいっそう広げ、どのような困りごともみんなで考え、助け合い、支えあう安心のまちづくりが求められています。2020年ビジョンの実現のために積み重ねてきた「医療福祉生協の地域包括ケア」をさらに発展させていく必要があります。
「誰もが居心地よくくらせるまち」をつくっていくため「ゆるやかなつながり」を広げます。
「地域まるごと健康づくり」を発展させ、人と人がつながる場づくりをいっそうすすめます。
組合員と地域の人々が、協同して楽しい健康づくり、まちづくりにとりくみます。
子どものすこやかな成長を支援します。
誰のどのような困りごともみんなで考え、助け合う「おたがいさま」のまちづくりをすすめます。
様々な協同組合、地域の団体や自治体と連携してまちづくりを発展させます。
誰もが健康に関する情報を適切に利用できるよう、学び、行動します。
環境や防災など、いのちや健康にかかわる課題にとりくみます。
「健康とは何か」を考え、今日的な健康観をつくるとりくみをすすめます。
楽しい健康チェックやフレイル予防のプログラムを開発します。
誰もが必要なときに駆け込める「なんでも相談所」や、地域の身近な相談機能をつくります。
「認知症カフェ」「ケアラーズカフェ」「男性介護者のつどい」など、介護者も参加できるとりくみを広げます。
健康づくりの活動で集めたデータを活用し、研究機関とも協力して発信します。
医療福祉生協の特徴は、地域住民と専門家がともに組合員として協同していることです。その結果、事業の質が向上し、健康づくりやまちづくりと連動したあらたな価値を創ることができます。
社会経済的格差の拡大などにより必要な医療・介護・福祉にアクセスできない人びとが増えています。この問題には、自治体や他団体、地域の企業等と連携してとりくむ必要があります。
「ともに組合員として医療福祉生協を担う住民と職員が、力をあわせて、質の高い医療・介護・福祉を実践します。
専門家と地域の組合員のかかわりで、自らの望むその人らしい生き方を実現します。
必要なときにアクセスできる医療・介護・福祉事業を協同の力でつくります。
安心してくらせる社会保障制度の充実と制度改善にとりくみます。
医療福祉生協の事業が地域ではたす役割を明確にします。
総合診療・家庭医療をすすめ、生活を支える事業所をつくります。
医科・歯科・介護の連携を一層すすめ、オーラルフレイル予防や「口から食べる」にこだわる医療・介護を実践します。
くらしを支える視点から組合員の協同で新たな事業の創出にチャレンジします(交通弱者への支援など)。
医療福祉生協は、組合員の要求を事業で実現してゆく組織です。くらしを支える事業を継続し、新たに投資を行うためには剰余を出すことが重要です。いかなる環境のもとでも、協同組合の強みをいかし、より多くの人の参加によって「足腰の強い」経営基盤を構築していくことをめざします。
組合員活動の担い手づくりは、ビジョン達成の可能性を大きく左右します。組合員数・出資金額が減少する生協が増えています。あらゆる世代の方々が「やりたいことをできる範囲で」参加できる場をつくり、新たな「担い手」が生まれていくことをめざします。
職員組合員は働くことをとおして自己表現できるような職場で成長します。一人ひとりを尊重した職場づくりが必要です。
それぞれの生協が継続的に発展するために必要な剰余を生み出します。
地域に出て、地域を知り、基本的人権を守る視点を持った人材を育成します。
班活動・支部活動をもとに楽しい組合員活動を展開し、組合員増・出資金増にむすびつけます。
多くの人がさまざまな形で参加できる場をふやします。
働きたくなる、働き続けたい、帰ってきたくなる職場をつくります。
医療福祉生協の理念に共感し、協同する医師をふやします。
組合員へ必要な剰余を明らかにし、みんなの知恵を集めます。
経営課題への医療福祉生協連の相談・助言機能を高めます。
「心理的安全性」※3 が保たれるような職場、組合員活動をつくります。
一人ひとりの価値観を尊重した働きかたを実現します。
※3 心理的安全性
自分はここにいていい、自分は尊重されている、自分の存在意義がある、自分の気持ちや意見を自由にのべることができるという安心感。心理的安全性が担保された組織はより質の高いパフォーマンスを発揮するとされる。
すべての人にその人らしく豊かに生き、社会に参加する権利があります。それは、年齢および病気や障がいの有無・ジェンダー・社会経済的背景・国籍や人種にかかわらず侵すことはできないものです。2030年は今よりさらに社会文化的背景の異なる人びとが共存する社会です。これまで以上に違いを個性として尊重し合うことのできる社会が求められています。
グローバル化した市場原理主義※ は貧困と格差の拡大、環境破壊と気候変動を引き起こし、途上国に不公平な負担を強いるなど、ますます深刻な影響を与えています。そうした事態が、世界で起こる戦争や紛争にもつながっています。東アジアの緊張の高まりも無視できません。これらは遠い世界の出来事ではなく、私たちのくらしに直接影響しています。2020年初頭に世界を席巻した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的大流行(パンデミック)は、新興感染症がまたたく間に拡がるリスクを見せつけました。これからの世界のあり方が問われる中で「SDGs(持続可能な開発目標)」が世界共通の目標となり、その達成には、私たち一人ひとりのかかわりが必要な状況となっています。
国内では非正規雇用が拡大、賃金は上がらず国内消費は停滞したままです。社会保障への国庫負担は減少し、セーフティーネットが脆弱化しています。貧困の連鎖とこどもの貧困は深刻です。あいつぐ自然災害や迫りくる大地震への対応も不十分です。
私たち医療福祉生協がめざす誰もが健康にくらせる社会、いのち輝く社会は、「平和」と「公正」なくして実現できません。医療福祉生協は、個人から国家までのあらゆる暴力・武力紛争・戦争に反対します。人びとのくらしを守り、「公正な社会」※5 を実現するために力をあわせます。平和で多様性が尊重される社会の実現に貢献します。
多様性を尊重し、すべての人の人権を守るため、公正な社会の実現をめざします。
平和でいのち輝く持続可能な社会の実現に向けて、歴史に学び、ひろげ、連帯し行動します。
あらゆる暴力・武力紛争・戦争に反対し連帯して行動します。
災害や感染症拡大などの非常事態に、正しい知識と行動で対応し、すべての人の人権が尊重される地域づくりをすすめます。
健康を阻害する不公正に立ち向かいます。
沖縄県をはじめとする日本各地の米軍基地問題に、地域の人々のいのちとくらしを守る視点
から学び連帯し行動します。
核兵器の廃絶に向け、とりくみをすすめます。
原発ゼロをめざす運動にとりくみます。
安心してこのまちで住み続けられるように、自分らしく生きられるように。
介護老人保健施設 樹の丘は、川崎医療生活協同組合の運営するあったかい施設です。地域やご家庭で生活するための準備と橋渡しをし、通所リハビリテーションで在宅療養を支援します。
運営主体 | 川崎医療生活協同組合 |
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施設名 | 介護老人保健施設 樹の丘 |
施設住所 | 〒213-0032 神奈川県川崎市高津区久地4-19-1 |
電話番号 | 044-820-0350 |
3Fは1日型と短時間のデイケアのフロアです。
2Fは療養棟フロアです。入所されてる方が生活されています。ミドルステイ、短期入所の方も、このフロアです。
1階療養棟フロアです。2Fと同じく、入所されてる方が生活されています。
2Fと同じく、ミドルステイ、短期入所の方も、このフロアです。
リハビリ、入浴のフロアです。
事務所、面談室、面会室のフロアです。
倉庫、洗濯室のフロアです。
〒213-0032
神奈川県川崎市高津区久地4-19-1
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